赤ちゃんの「安心感」を育てよう

前回の子育て講話での記事の中で、

「自己肯定感」を育てることについて触れました。


今日は、

「母乳育児」と「赤ちゃんの自己肯定感を育てることの関係」

について書きたいと思います。




「自己肯定感」

って聞いたことありますか?


聞きなれない人もいるかもしれませんね。

「自尊心」とか「自信」とか言い換えることができます。


「自分を肯定的にとらえる気持ち」つまり、

「自分のことが好き」とか、

「自分は愛されている」という気持ちとも言えます。

生きていくうえでの心の根っこになる部分と言われています。


この気持ちが低いと、

生きていく意欲が低い状態なので、

学習意欲も低い、やる気が出ないなど、

大きくなってからもずーっと苦しい思いをしてしまいます。


赤ちゃんの時から、

家庭で特に大切にしてほしい視点が、

この「自己肯定感を大切に育てていくこと」なのです。



小さいうちは、

たくさん甘えさせることがとっても大切!


赤ちゃんを甘えさせるなんて、

当たり前のことのように思うのですが・・・・


実際には

「授乳は3時間おきに!」というイメージや、

抱き癖が付くから、泣いたからってすぐに抱いてはいけない」

などの、周囲からのアドバイスなどで、

自分の思うように甘えさせることができていないお母さんも多くいます。



「母乳育児」は、赤ちゃんの甘えを簡単に満たしてあげられます


小さいうちは、母乳育児がそれが自然にできる方法です。

母乳育児が早く軌道に乗るためには、

赤ちゃんのサインに合わせて(飲みたいときにいつでも)

母乳を与えることが必須条件です。


ほしい時にいつでも、ほしいだけ母乳を与えられた子供は、

母親との信頼関係がとても強くなります。

沢山触れられて育つ子は、人を信頼できる子になります。

これは、社会で生きていく人間にとっては、

とても必要な「生きる力」になります!!




このブログを見ている方は、

産後の方、子育て中の方、妊婦さんが多いと思います。


産後すぐで、

授乳とおむつ替えの日々に、

疲れてきているママもいることでしょう。


「今日は、子供が泣いてばかりで、

ずっと抱っこしていなくちゃならなかった。


何一つ家事もできなかった。


家の中は、散らかって、皿洗いもお掃除もできなかった・・・。


私は、何もできないダメな母親・・・(T_T)」


なんて思うことはないですか?



いいえ。あなたは、とっても大切な仕事をしていましたよ。

それも24時間休みなく!


ママが毎日毎日、

何度も何度も

繰り返しやっているお仕事とは・・・


「泣いている赤ちゃんをやさしく抱っこして、

おむつを替えて、不快な状態を気持ちよくしてあげる。

おなかがすいたら、おっぱいやミルクをあげて、おなかを満たしてあげる。」


ということ…。


赤ちゃんは不快な時に泣いて訴えます。

するとママが不快な状態を快適な状態にしてくれます。

そうすることで、赤ちゃんの心は「安心」な状態になるのです。


しっかり抱っこして授乳するという行為は、

赤ちゃんにとっては、

おなかが満たされるだけではなく、

心も満たされることなのです。


 

 眠れなくて泣いたら、

ママが抱っこしてくれて安心させてくれる。


おなかが苦しくて泣いたいたら、

ママが来て

「どうしたの?」

とやさしく声をかけて、

あったかい抱っこをしてくれる。


おなかを優しくなでてくれる手のぬくもり。


やさしいママの声。


大好きなママのいい匂い。


そのすべてが、

赤ちゃんをいつでも包み込んでくれる。


それが赤ちゃんの心の中に

「安心感」を育てるのです。


赤ちゃんが泣いたら抱っこ、

泣いたらおむつ替え、

泣いたらおっぱい(またはミルク)…

という、

この果てしないようにも感じられることの繰り返しで、

赤ちゃんの心には「安心感」が育っていくことを忘れないでくださいね!


「安心感」は目に見えませんね。


体重や身長のように、数字で測ることもできません。


でも、赤ちゃんの時に、

「自分が呼んだら、ママはいつでも答えてくれる」…

を繰り返し経験した子は、


心にしっかりとした土台ができます。



抱っこ抱っこが続くこの時期(生後1~3か月でしょうか)は、

つらいなと感じる時もあるかもしれません。


でも、

「今は、人間の一生の根っこを作る時期。

私は、とっても尊い仕事をしているのだ!」

と知っていてくださいね。


繰り返しの授乳、抱っこにもおおきな意味があるのです。


家事は後回しにできるけど、

あかちゃんの訴えは、後回しにはできません。


1日中赤ちゃんを抱っこしてあげていた

あなたは、


赤ちゃんに必要なすべてのことを

今日1日中してあげたすばらしいお母さん!



ほかのことができないのは、

今は当たり前。



だからこそ、

サポートが必要な時期なのです。


もし、

育児以外のことに手が回らなくて大変!

という産後ママがいたら、


それは迷わずに他の人の手を借りる時なんです。


決してひとりで頑張らないでくださいね。


ファミリーサポートセンター
ふれあいさん
など、
社会資源も上手に活用してみましょうね。


まだまだ、産後すぐのママのサポートは十分ではありません。

産後すぐのママが、もっともっと大切にされる社会になっていくことを

願います。



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❤️助産師 石岡真理子❤

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