寒くなってくると、おっぱいが詰まってとても痛い乳腺炎になる方が増えてきます。
身体も風邪をひくのと同様、
授乳中は疲れがたまると、おっぱいさんにも、影響が出やすくなります。
年末年始で、医療機関はどこもお休み・・・
こんな時に限って乳腺炎(T.T)ということに
なるべくならないように、
予防策をいくつかお伝えしますね~。
母乳育児中は、食べ物にとても神経質になっている方もいらっしゃいますが、
基本をおさえて、暴飲暴食しなければ、
おおらかに食べたいものを食べてokです。
基本というのは、
母乳育児中でなくとも、
すべての方に共通する食生活の基本です。
妊婦さんや子どもにも良いことなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1, 和食を基本にする
(主食のご飯をしっかり食べる、おかずをヘルシーに)
母子手帳にも食バランスを記した逆三角形の図が載っているので、
そちらも見て下さいね。
一番上の量が一番多いのが、主食です。
つまり、食事の中でも、ご飯(お米)の量が一番多いバランスがいいということなんですね。
体重を早く減らしたいがために、食事の量を減らしているママも時々いますが、
授乳中とくに6ヶ月未満にそんなことをしたら、母乳も減ってしまいますので、ダイエットしようなんて考えないでくださいね。
10ヶ月かけて増えた体重です。
同じくらいゆっくりと時間をかけて減っていくのが健康的です。
産後半年くらいまでは、残り2~3キロがなかなか減らないという方も多いです。
これは、母乳が出るための「蓄え」だと思って下さい。
この蓄えがないと、母体がヘロヘロになって貧血になることもあります。
ということで、ご飯をしっかり食べて(できれば、白米ではなく5分つき米や玄米、雑穀米などのほうがヘルシーで健康的です)
そのぶん、おかずを煮物や蒸し物、スープなど、ヘルシーな調理にしましょう。
2, まごはやさしい(こ)
健康的な和食の食材選びの頭文字です。
「ま」…豆類
「ご」…ごま
「は(わ)」…ワカメなどの海藻類
「や」…やさい
「し」…しいたけ、などのキノコ類
「い」…いも類
「こ」…酵素(発酵食品)糠漬けなど漬物、梅干し、味噌・醤油・甘酒など
これらの食材で、煮る、蒸す、和える、などの調理法で作ると、ヘルシーでバランスよく、美味しい和食が作れちゃます。
参考にしてみてくださいね🎵
3, 白い食材(精製された食材)をさける
「白砂糖、小麦粉、白米」をとりすぎない。
ということです。
白砂糖は、南で採れるもの。
体の熱をとる作用があります。
とりすぎると体を冷やしてしまいますので、
なるべく避けてください。
お料理やお菓子づくりに使うなら、
てんさい糖や、黒糖がオススメです。
(同じ理由で、南でとれる果物や夏野菜も体を冷やします)
小麦粉も、体を冷やします。
また、砂糖との組み合わせがとても多いので、ダブルで冷やされると考えて下さいね。
白米は、体を冷やすわけではありませんが、
これは、砂糖にも同じことが言えるのですが、血糖値が急激に上がるということと、
洋食や高カロリーのおかずとの相性がいいので、
こってりな食事になりがちです。
白米は、精米されて栄養素がそぎ落とされているので、
おかずでそれを補わなければならず、結果的におかずが高カロリーになってしまいがちです。
白米よりは、部つき米(全部精米しないお米)や玄米、雑穀米など、
色つきのものがオススメです。
ついでに、白いものは、
乳製品ですね。
牛乳、バター、チーズ、生クリーム、ヨーグルトなど
お乳からできているものは、
お乳にたまりやすいです。
取りすぎには注意です!
「白砂糖 + 小麦粉 + 乳製品」の組み合わせの食べ物って
いっぱいありますよね~(^_^;)
ケーキや、菓子パン、クッキー、などなど。
小麦粉の変わりに、全粒粉(小麦粉の精製していない状態のもので、茶色い)や、
米粉を使って手作りするのも、おいしいですよ。
4, 胃腸を冷やさない
東洋医学では、胃腸の冷えは乳腺のつまりにつながるといわれており、
現に、胃腸を温めると、つまりが改善するケースもたくさんあります。
普段の生活で気を付けることは、
冷たい飲み物やアイスに注意です。
毎日アイスを食べているという若いママもたまにいます。
今は冬場なので、冷たいものをとる機会は減っていると思いますが、
なるべく暖かい飲み物を飲む、食べるなどして、胃腸を冷やさないようにしていきましょう。
朝起きた時に、1杯の白湯(沸騰したお湯を飲める程度にさましたもの)を飲む習慣もおすすめです♪
冷え性が改善されて、便通も改善されますよ♪
5,水分摂取をこまめに
母乳は血液からできています。
赤ちゃんがママの母乳をたくさん飲んでいるということは、
ママにしてみれば、血を抜かれていることと同じ状況。
母乳がよく出るようになってくると、
ものすごくお腹が空くのと同時に、
ものすごく喉が渇きます。
赤ちゃんが1日に飲む母乳の量を考えてみると、
仮に1回に100ml飲んでいたとすると、
月齢にもよりますが、
1日10回くらいは飲むでしょうから、
1日に1リットルくらいは母乳を飲むわけです。
そこに、お母さん自身の身体を維持するための必要水分摂取量もとらなきゃいけないので、
授乳中の方は、2~3リットルの水分補給が必要と言えます。
2~3リットルと聞くと、そんなに飲めない!と思うかもしれませんが、
一度に吸収できる水分は200ml前後と言われているので、コップ1杯の水をこまめにとるといいです。
授乳のたびにコップ1杯飲むように心がけるだけでも、
200ml×およそ10回で、軽く2リットルは飲むことになります。
毎食後と、間食の時、お風呂上がり、などにもコップ1杯飲むようにしたら、
3リットル近くは飲めます。
水や白湯(湯冷まし)、番茶、ハーブティー、タンポポ茶など、
いつも同じものでなくてかまいませんので、飽きないように水分補給を続けましょう。
(キンキンに冷たい水は胃腸を冷やすので避けてください。)
食生活以外での、
気をつけることは、
★授乳の時間を 空けすぎないこと!
です。
詰まりはじめるきっかけが、
「外出などで授乳時間があいたこと」
だった人ってけっこう多いですよ。
普段2時間おきに飲ませている人が
4~5時間あけただけで、詰まった!
とかは、よくある話です(^^;
外出中も、ちょこちょこ飲ませましょうね。
授乳時間があくことにプラスされやすい状況としてよくあるのが、
長時間の抱っこ紐・おんぶ紐の使用による
肩こりなどの血流障害です。
血流が良ければ、
おっぱいが貯まったくらいでは
詰まらない人が多いのです。
赤ちゃんにたくさん飲んでもらえば、たいていはスッキリするでしょう。
ところが、時間があいて、かつ、
血流も悪いとなると、
赤ちゃんに何回吸ってもらっても、
なかなかしこりが解消できず、
だんだん乳腺炎に移行していくことがあります。
これは上にお子さんがいる場合に多いですね。
上の子の行事などで、下の子を長時間抱っこ紐を使って抱っこ、もしくはおんぶしていた。
授乳もいつもよりあいてしまった…
そのあと、詰まっちゃった!
よくあります(^^;
疲れてきたら、一度下ろすなど、
自分の身体にも優しくしてあげて下さいね(^^)
抱っこ紐を使ってなくても、
赤ちゃんを日々抱っこして授乳しているだけでも、肩や背中がバキバキの方は、
詰まったり、貯まったり、
おっぱいトラブルがおきやすいです。
定期的に自分の身体メンテナンスも必要です。
また、やりずらい授乳のままずっと授乳している人も身体がガチガチになっていることが多くあります。
楽に授乳できる姿勢を知りたい方は、
トラブルが起きる前に、ぜひ
ばーすの母乳相談室
をご利用くださいね✨
らくらく授乳には欠かせない「添い乳」もおススメです!
授乳はかならす座って抱っこしてやらなきゃいけないものではありません。
寝たままの添い乳は本当に楽ちん♪
一緒に寝ることもできるし、ママの体にも優しいので、母乳相談室でも
必要な方には指導しています。
安全に、楽に、添い乳する方法を知りたい方はぜひご利用ください(^^)
(自己流でやっていて、楽じゃない人・体を痛める人もいますので、添い乳うまくできない~という人はお早めにご連絡くださいね)
★しっかり抱いて、すっきりするまで飲ませること
抱き方が浅いと、乳房の奥に飲み残しができます。
また、「10分たったから・・・」とか時間だけで判断していて、
まだ乳房がすっきりしていないのに、吸うのをやめさせている場合なども、
飲み残しがたまっていきます。
そのたまった乳汁がしこりとなり、乳腺炎につながっていくので、
基本は、しっかりと深く抱っこして、赤ちゃんに乳輪まで深くくわえさせること。
そして、すっきりするまで飲んでもらうことです。
クッション授乳をずーっと続けている人は、浅飲みになりがちです。
クッション授乳に関しては、あとで詳しく書きたいですが、
授乳クッションはあくまでも、高さを補助して、ママの肩や腕の負担を軽くするためのものです。
病院でクッション授乳しか教わっていない人もたくさんいますので、
基本の抱き方をぜひマスターしてほしいと思います。
詳しくは、母乳相談室へ!!
長くなりましたが、乳腺炎の予防策は、ざっくりとこんな感じです!
助産院ばーすの母乳相談室を使用したことがある方は
私からよく聞く内容だと思います。
忘れちゃったら、またこの記事を見てくださいね♪♪
【年末年始の休業日のお知らせ】
2017年12月30日
~
2018年1月4日
までお休みとなります。
(1月5日から通常通りです)
✨産前産後の母子と家族に寄り添います✨
妊婦相談、母乳育児支援、育児相談
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❤️助産師 石岡真理子❤️
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